100年という時間

長男が今年いよいよ受験生
彼は中学校から私学の寮に入り小生が過ごした青春とは真逆の
ある意味では優秀な青春を過ごしている。
小生の仕事の事とか自分が4代目の長男であることとか
ぼんやり理解できているのかな

大学は建築学部に進むらしい

学校の保護者会で色々役員を請けておりそんな学校の行事で
食事会にに招待された

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大正元年に京都で建造された建物を昭和60年にこの地に移築したそうだ。
築年数は105年静かで趣きがありとても室内の雰囲気がよい。

何だろうか、和の空間のよき古さ。
その世代を生きてきた先輩方からは古き良き時代を彷彿させるのだろうか。
新築から100年以上経った今でも建築としての「良さ」を失っておらず
古さ=老朽化ではなく年月を重ねて育って行っているかのような佇まい。

日本は元々木造建築文化。
木の温かみ、土間や土壁の呼吸
しぜんと「良い」という言葉が出てくる。

この類の和風建築にはある共通のルールがあって
これまでの年月、かなりのコストをかけて維持補修を
されているという事。
末永く使うための努力を怠っていないという事だ。

ちょっとでもメンテナンスを怠ると雨漏りや老朽化が
始まり一旦始まりだすとどんどん進行していく。
構造物というよりはかなり生き物に近い。
庭なども常に雑草を刈取り樹木を剪定し

人で言うと毎日トレーニングして食事にも気を使って
ボディエステにも通い早寝早起きを心掛ける
そんな苦労を重ねないとちょっとでもさぼったら
すぐに病気になってしまうような体の持ち主である。

古民家リニューアルとか最近巷で流行っているみたい。

でも近代のハイテク建築とはちがって維持補修が大変だし
安易に手を出すと後々維持できない事になりかねない。

その点近代のハイテクモダン建築は素晴らしい。
30年、50年、メンテナンスフリー
太陽光発電も搭載し冷暖房コストも安い。

極端な言い方
機械式の高級時計とgps搭載の電波ソーラー時計に似ている
相反する機能や素晴らしさが双方にある。
ただそれが建築となるとどちらの選択にせよ建てた後
維持管理する責任が伴うという事だけかな。

小生は建てる仕事をしている。
出来れば建てたインフラは長く使ってもらいたいし後世に残したい
地域にも喜ばれたいし災害時にも地域住民を守れるインフラでなければならない。

建築だけでなく道や橋、水道、電気その基となるエネルギー
インフラの全てに対して言えることである。
後世に負の遺産を残さないよう考えるのは我々の世代の役目なのかもしれない

by artcool | 2017-04-07 13:22

熊本県八代市で働く鉄工所3代目社長日記。


by artcool
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