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3月16日 ドライマティーニ

夕方、野暮用で裏の鋳物所の親父のところへ顔を出します。
子供の頃、資材置き場を遊び場にしてよく怒られてました。。

年も30近く離れた近所のおじさんと小生ですが、
立場は同じ金属を扱う企業の社長同士だったりします。。
同じ企業と言っても、向こうはすごい設備と数十名の社員がいる
大きな会社です。しかし大小はあれども企業のトップ同士です。
世間話が、仕事の話になり景気の良し悪しの話にもなります。。

ビジネスの話でしばし対談します。。
対談というより、小生が教えを請うわけですが・・・

日本の量産鋳造の歴史は古く、戦国時代に織田信長が鉄砲を量産した
事から始まっており、1575年の長篠の戦いで鉄砲3000丁を用意し、
新戦法三段撃ちで武田軍を敗北へと追い込んだのは有名な話で、
その鉄砲3000丁を製造するのに、高度でスピーディな鋳造技術が生まれ
400年以上培われて、いまの日本の鋳造技術に至っているという話。。

さすが、経営キャリア30年以上のベテラン社長、ノウハウや知ってる話の
桁が違います。。。
小生も日本の建設技術の歴史について金属の加工技術の歴史について
どれだけ知ってるんだろう・・・

知ったからといって特別何って訳じゃないんですけど、自分が生涯続ける
つもりの仕事ですから、その歴史くらい、少々話せるくらいの事は
出来ないと恥ずかしいですね。。まだまだ勉強不足の小生です。

内需拡大を目指す政府に反して、小生や裏の鋳造屋を含めた「ものづくり」
をする国内企業は日本の市場だけでなく、アジア全体、特に中国を含めた
大きなマーケティングに乗っかっていかないと、これから20年、30年先は
内需に的を絞った戦略では海外勢対抗できません。

ITや情報技術だけではなく、食品から衣類、すべての分野で
グローバル化がどんどん進んでいる市場に対して、
鎖国のような考え方では乗り越えれない。
自分たちが持つノウハウをアジア圏を含めた枠組みで活かす
方法を思考する時代です。

ものをつくり続ける事でしか事業を継続できない企業にとって
中国の市場を無視した戦略は確かに危険ですね。。
科学技術を含めた高度技術を要するものづくりではアジア、
いえ世界中でも日本の技術は無くてはならないもので、
その蓄積されたノウハウをアジア圏でどう活かすか。。
常に思考しチャンスを見逃してはならない。。。

「チャンスをつかむための思考ですね」と話をまとめたものの
まだまだ小生みたいな坊ちゃんには難し~い話ですね。。

時々勉強に行くのもいいかも。。

今日の写真はいつかの中洲のBARでの「ドライマティーニ」
ジェームズ・ボンドの真似・・・
3月16日 ドライマティーニ_e0123699_20512953.jpg

酒ばっかり飲んでないで、勉強しろって話ですけどね。。
by artcool | 2010-03-16 20:53

Masanobu Iwanaga Weblog

熊本県八代市で働く鉄工所3代目社長日記。


by artcool
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