建築への携わり方

新大阪駅東口の目の前にカプセルホテルがオープンした
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ホテルの正面には8枚の大型看板が建物から突出している
この看板鉄骨、親しい友人からの紹介で何とかやってくれんかと
相談を受けた案件。

ただ、あちこち向いてる看板の鉄骨以外は普通の鉄骨工事で
今年2月15日に小生が最初に現場に向かった時は既に建っていた状態。

建築は進んでるけど看板鉄骨をやってくれるところがどこにも居ない
なんて話で、建築工事を請けている某大手Dハウスさんから相談を
受けるところからスタート。まぁ、、やってみっかと請ける事にした

小生お得意の3次元CADでバラバラっと入力すれば・・・・
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まぁ何てことはなく。。。出来てしまう・・・・
建物の形は複雑でも空間要素の中にXYZの座標軸を構成すれば
そのポイント間を繋ぐと線になり線と線を構成すると面になり
形になっていく。
3次元が難しくて2次元が簡単??
小生から言わせれば座標軸が一つ増えただけで2Dも3Dも同じ・・
こんな事、、15年前位からすでに出来ていたような気がする。

なのにゼネコンさんもハウスメーカーさんもファブリケーターさんも
みんな苦手。。何故・・・・
今時は原寸要素だけでなく鋼材鋼板数量、ボルト長さ、単品図
その他諸々便利な機能がたくさん搭載されて・・・・

最近は業界では「BIM」なんて言葉が流行ってて急速にIoT化が
業界に浸透して行っているとメディアは報じているし国交省は
i-constructionなどという政策を推進しているが・・・
業界の殆どの人はこういう技術があるということも知らない
使いにくい、、とっつきにくい、、業界人は今の技術に満足している人が殆ど?
建築物のデジタル化による設計施工は世界の先進国に比べ日本は遅れている。


こないだ世界最強の組織設計集団「日建設計」の構造設計企画展示を見学した
http://www.nikken.co.jp/ja/news/20181018.html
日建の構造設計技術の素晴らしさに圧巻された。。
特に圧倒されたのは新国立競技場のザハ案の設計図書。
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結局アンビルドに終わった計画となったが意匠構造設備としっかり設計図書として完成し
着工間近となって建設費と維持管理費の問題でメディアに叩かれ白紙化となったが
白紙化の時点ではすでに設計はほぼ終わっていた状況だったらしい。

時間が経った今だから過去の話だけど当時は青天の霹靂で日建設計の中で
ざわついたらしい
分厚い設計図書を一通り見せてもらい模型やモックアップを見る中で
メディアでも叩かれたキールアーチの図面を現実に想像し・・・・
建築というより橋梁とか造船とか・・・その類の構造物に見えてきた・・・

しかも開閉式の屋根とかその梁に架けて相当な重量の屋根構造がぶら下がる。。
ちょっと想像しただけでぞっとしてきて・・・
どうやって工事するんだろう~~なんてしばらく考えてみたけどちょっと
非現実的すぎて悩んでしまった・・・・
大きさ、長さ、重量、スケール感が異次元で
20年以上この仕事に携わる中でいろんなことを経験してきたけど
まだまだ、自分の未熟さを感じた。

鋼を使っていろんなものを作っていくこの仕事に誇りを感じているけど
いろんな経験と人との出会いがブラッシュアップの機会となり
仕事をさせてもらいながら新しい知識や技術を可能性を見出す事も出来ている

去年から東京で活動し今年度で2年間の集大成が出来つつあり、予定通りに
事が進めば技術構築の土台が固まる。
さぁこれから一気に事業拡張し・・・・・・・
と言いたいところだが、この年になると会社なんぞ大きくするばかりが全て
ではないと思う
大きくなるとリスクは増えるリスクを背負うとより堅実に挑戦的な仕事を
しなくなりそれが恒常化して逆に成長にブレーキをかけてしまう。

しかし経営は安定したように見え収益性だのキャッシュフローだのと
マネーロンダリングばかりが先行し、本来我々がやらにゃならん仕事
つまりは安全で軽快な社会インフラの構築の革新と提言みたいなことが
なおざりになるような気がする。

しかし技術優先であったりエンジニアリング先行型になると経営を無視した
ものづくりなんてこともやってしまう。結果多大な損益を被ることに。。

私個人だけでなく率いる社員の事も考え建築という仕事
鋼を加工する仕事への携わり方を再度考え直す時期に来ている

by artcool | 2018-11-26 16:47

熊本県八代市で働く鉄工所3代目社長日記。


by artcool
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